どうして癌になるのか〜癌の原因を知る〜闘病記

癌の原因を知る

ガンの原因究明と歴史

特定の癌が外からの原因で起こることがわかったのは、意外に古く、1775年に「陰嚢(いんのう)ガンについて」という論文をイギリスの外科医が発表しています。この論文の注目すべき点は、ガンをはじめて学術論文にとりあげたこと、特定の職業に限って発生することを突き止めたことです。
今ではそう言った職業はなくなりましたが、煙突掃除夫に陰嚢ガンが発生しやすいというのです。つまり、このガンの原因として、ススに含まれる化学物質が関係あることが読み取れます。
こういった例のように、皮膚がん、膀胱がん、肺がんが外部からの要因で引き起こされることがわかったのは、随分と古いことなのです。
18世紀のイギリスでは、産業革命以後、多くのガンが発生しております。パラフィン工場での皮膚がん、色素工場でのやはり皮膚がん、塩化ビニール工場での肝臓の血管肉腫、と言った具合です。明らかに、職業ガンと呼べるものです。これらは化学物質が関わっています。
一方で、胃がんや肝臓ガン、大腸ガンなどはどのような原因で発生するのかはわかっておりません。ある意味職業ガン以上に怖いのが、食べ物や喫煙などが重要な因子になっているとされるガンです。

環境の中の発ガン物質

発ガン物質を含む植物の有名な例として、ソテツの実、ワラビ、フキノトウなどがあります。しかし、ご安心ください。あく抜きや塩漬けなどに加工することにより、原因物質のほとんどは取り除かれます。そのまま常食するということがなければ大丈夫です。
これら以外にも、ピーナッツの表面にはえるカビがつくる毒素、アフラトキシンにも発ガン性があることが広く一般に知られています。
焼き魚の焦げにも発ガン物質があることが知られていますが、加熱されることによりタンパク質やアミノ酸が変異し、発ガン物質を含むことが確認されているものはたくさんあります。

体の中で化合発生する発ガン物質

私たちが日常食べる魚や肉の中に含まれる物質と生野菜や漬物などに含まれる物質、これらが酸性の強い胃の中で一緒になると、化学反応を起こしニトロサミンという化学物質を作り出します。
これは発がん性物質と確認されています。ところが、同じく新鮮な生野菜に含まれるビタミンCがこの反応を抑制してくれます。好き嫌いなくバランス良い食事を摂ることは、発ガン物質から身体を守るためにも必要なことです。

燃焼によりできる発ガン物質

物が燃えると発ガン物質が発生する。エネルギーを燃焼により得ている現代は、大気中に発ガン物質が撒き散らされているようなものです。
喫煙と肺ガンの発生の関係は古くから言われていますが、その元凶はベンツピレンという物質です。ところが最近、これよりも恐ろしいとされているのが、ディーゼルエンジンから排出されるニトロアレーンという物質です。最近はかなり改善されていますが、それに伴う実態調査も行われていないのが現状です。
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