タラバガニ — King Crab
タラバガニ(鱈場蟹)、アブラガニ(下記参照)ともに英名はking crab タラバガニは鱈(たら)の獲れる漁場と重なるところから付けられたというのが本当のところです。ここに漁の主役でないことを裏付けています。カニはついでに獲れるものであり、あくまで主役は鱈の方でした。漢字表記も「鱈場蟹」となります。
このタラバガニと似ているために、一時問題となった(下記参照)通称北海道ではアブラと呼ばれているのが、アブラタラバガニです。むき身で食べ比べて判別できる方は相当に通です。まず分かりません。
私が実際に根室の漁師から直接聞いた話では、昔は網に蟹がかかると海に戻していた(捨てた)とのことです。ところで、ネットでよくこの手の解説を見ますが、タラバとアブラをRed king CrabとBlue king Crabとし、正式な英名として扱っているサイトが多いようです。これは日本人が勝手に付けたもので、鮭と鱒も分類しない欧米人がこのような区分をしているとは考えられません。どちらもking crabであり、どちらもsalmonです。刺身で良く店頭に並んでいる薬品漬けの橙色のヤツ、サーモンって書いてありますよね、あれは鮭ではありません鱒です。
ペレストロイカでソ連崩壊直後のロシアは貧しく、漁獲にあたる船も古く、獲るときには同じ蟹でも、その保存などに多々問題点がありました。それでも大量の蟹の輸出により得た利益で、船も以前のようなことはなくなりました。今は輸入であるかないかというのは、あまり関係ないものと考えて貰って差し支えないと思います。どうせ同じオホーツク海で穫れているのですから。
また、もしロシアからの輸入がなければ、蟹の消費全体を賄えないことはもちろんのこと、輸入に頼っているのは何も蟹ばかりではなく、すべての魚貝類あるいは農産物に共通することです。
ロシアからの輸入がストップすれば、ネットで通販している店のほとんどすべてが閉店を余儀なくされます。そして、海産珍味中の珍味「かにの内子」は100%流通しなくなります。農林水産省令でメスの捕獲は禁止されています。しかし、販売に関しての規制はありません。子持ちタラバやその子はすべてをロシア産に頼っています。

|2004年6月30日 景品表示法に基づき、株式会社そごう他3社に公正取引委員会より排除命令が出たことによって、タラバガニとアブラガニの区別をした表示が必要になった。|
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